同窓会ニュース 2025.11.05

東大・赤川学教授が来校 探究活動について意見交換

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部社会学研究室の赤川学教授(38回生)が10月20日、帰省の折に母校を訪問し、中川校長らと探究活動について意見交換を行いました。
赤川教授は、今年の夏休みに1年生が実施した「地域探究トライアルキャンプ」に関心を寄せており、この取り組みに協力した金沢大学数学マネジメントセンターの林透副センター長・教授と意見を交わす中で、母校の探究活動を詳しく知り、今回の訪問につながったということです。
 
懇談では、社会学の研究手法として知られる「KJ法(川喜田二郎氏が考案)」を用いたデータ整理の方法や、インタビュー結果をどのように分析・活用するかについて、具体的な事例を交えて紹介されました。KJ法は、現場で得られた多様な情報をカードに書き出し、共通点や関連性を見つけて整理する方法で、現在では学術的に「質的統合法」の一種として位置づけられています。赤川教授は「偏見を取り払って、データが語りかけてくれるようにすることが大切です」と語り、教員自身がこうした手法を体験しながら授業を進める意義を強調しました。
 
また、探究活動を一方通行で終わらせず、地域や実社会との関わりを重視して進めることや、教員の探究指導力を高める工夫についても助言をいただきました。
 
なお、赤川教授が2024年6月に出版した著書『猫社会学、はじめます――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?』では、質的統合法を用いて「猫の可愛さ」を7つのタイプに分類して分析しており、ユニークな猫の研究として話題を集めています。
 
東大・赤川学教授が来校1
 
東大・赤川学教授が来校2
 
東大・赤川学教授が来校3

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